床ずれ発生部位と脳梗塞・脳出血との関係

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脳梗塞は褥瘡発生の基礎疾患としては最も多い疾患です。意識障害、知覚麻痺、運動麻痺、廃用萎縮、骨突出、嚥下障害による栄養不良、関節拘縮など、褥瘡発生リスクを高める病的所見の多くを発現する疾患です。

脳梗塞、脳出血に続いて褥瘡を発生した方の褥瘡発生部位に何らかの特長があるかを、脳梗塞や脳出血の既往のない方と比較した結果を図1に示しました。ほとんど差がありません。これは、褥瘡発生の基礎疾患が異なっても、寝たきり、廃用萎縮、骨突出、関節拘縮など、褥瘡発生リスクを高める病的所見/徴候の多くを、脳梗塞同様に発現するからであると思われます。

脳梗塞
図1 脳梗塞・脳出血の有無による床ずれ発生率の違い

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